システム開発のタスクは、一般的に考えてシステム稼働と同時に完了します。そのタイミングで、システムの権限は、開発会社からクライアントに移行します。これを引き渡しといいます。引き渡しが施された後のシステムの運用保守につきましては、基本としてクライアントの自己責任で為されることになります。
引き渡しのコンセプトは、システムだけではなく日用品、あるいは自動車や住宅などの全てに共通するものになります。しかしながら、システムのケースでは他と事情が違って来るポイントがあります。これに関しては、システム運用の細々とした動作を把握するには専門的な知識が欠かせなくて、一般的なクライアントはそうした専門知識を身につけていないことです。
その結果、システムを運用していくうちに何かしらトラブルが起きたり、このような事がすることができないかといった質問が生じたときに、ふつうのクライアントだけでは対処が困難であるといえます。システム保守サービスと言いますのは、クライアントが実行することになるシステム保守の一部分を、サービス会社が代行実践することです。
保守サービスに関しては、通常の場合1年といった有期契約になります。契約している期間が終了後、継続して運用の保守サービスを受けるためには契約の締結を更新する必要性があります。システムにおいて障害が起こったり、活用していくうちに立ち往生するところが起きたりしたとき、その障害、あるいは疑問点がシステムのどういった部分で現れているのかを切り分けることが不可欠です。
ひとつの例として、朝方にPCの電源を入れた際に、正しく画面が映らなかった場合、画面を映すことができないというトラブルだけでは、障害のポイントがどこに存在するのか特定することはできません。PC本体のメインボードが異常になったのか、ハードディスクなのか、メモリか、あるいはPCモニターか、専門的な知識を持ち合わせていない一般人にはポイントがわかりません。
しかしながら、障害ポイントが判らなければ対応を実行することができません。その結果、出現箇所の切り分けを実施することが欠かせません。保守サービス担当が実践する切り分けは、トラブルの再現性確認、あるいは調査などによって実行します。
発生することになった原因がシステムにあったケースでは、システム保守を受けることに繋がります。通常の場合は、システム保守のサービス会社が開発者に連絡し、ソフトのバグか仕様通りの稼働なのかを断定します。
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